日々、淡々と

毎日淡々と生きていきたい

家系図作成、gedcomファイル等々

ふと思い立って家系図を作ることにした。以下の方針で。

家督相続を追うのではなく、先祖すべてを追跡する

家系図は長らく子孫に残せるよう、なるべく紙に書くのではなくデータとして管理する

1.情報収集

とりあえず情報収集は、戸籍謄本で追える分のみ、ということにした。ネットで色々調べたり、家系図作成について書いてある本を何冊か読んだりしたところ、庶民の家系で追えるのは戸籍謄本分(江戸後期生まれの人以降のみ)がほぼ限界ということらしい。

まずは自分の本籍地(=父親の本籍地)と母親の嫁入り前の本籍地に除籍戸籍を郵送で請求する。マイナンバーでコンビニ発行とかそういうのは最新分の自分の戸籍しかできないので、全部郵送。手数料は定額小為替とかいう謎形式で送らないといけないし、自治体によって請求書書式が違い、はんこが必要な自治体、いらない自治体、取得目的を詳しく記載させる自治体、させない自治体とバラバラで、日本の行政の進んでなさはやばいなとあらためて実感。総務省の怠慢。

で、1週間ほどすると、父親と母親のそれぞれの本籍地から、各12-13通ほどの除籍戸籍謄本が届いた。ちなみに、きちんとした自治体は何も言わなくても本人の権限で取れる直径先祖の戸籍謄本を全部送ってくれるが、気が利かない自治体は「各世代の嫁入り前の家も、母系も父系も、、」と何度も念押ししないと、本当に最小限しか送ってこないので注意。このせいで、父親の本籍地には合計4回も請求書を送ることに・・・。まじどうなってるんだ兵庫県のA市役所。

で、戸籍謄本の中身を見てみると、養子だったり嫁入りだったりで他の自治体から来たという記載のある人がいるので、順次その自治体にも請求書を郵送して除籍戸籍謄本を取り寄せた。結局3都道府県4自治体に請求書を送った。

 

2.情報を統合するためのツールさがし

戸籍謄本で、ざっと先祖やら親戚やら、450人分(!)の情報が集まった。名字が合わせて10個くらい出てきて、そのうち知らなかった先祖の名字が5つ〜6つくらいあり、ちょっとテンションが上った。もちろんここには直系の尊属(先祖)だけじゃなくて、傍系(先祖の兄弟)も含む。問題は、これをどうデータに落とし込むか。ここで相当悩んだ。日本語でウェブ検索しても残念ながらまともな情報は一つもない。一つも。データ統合案はいくつかあった。

・紙に家系図を書く

・エクセルファイルにまとめる

・日本語対応の家系図作成ソフト(無償・有償)を使用する

まず最初に、紙に家系図を書くことを考えたのだが、あまりに人が多い。450人も紙にちんたら書いていられない。それに加えて、うちは離婚家系らしく、養子でも結婚も、離縁しまくっている。2回結婚してどちらも離婚している人もざらにいるし、そんなのをいちいち紙に書くのはほぼ不可能。今後も離婚したり、子供が生まれたりする親戚が増えていくだろうことは目に見えているので、どうにかして紙ではなくデータで扱いたかった。

次に仕事で使いまくっていて慣れているエクセルの活用を考えた。しかし、そもそも約450人分もエクセルに入力するのは面倒だし、相当工夫してVBAでなにかやらない限り、データとして家系図を図にすることができない。住所録のように人のリストを作るだけならエクセルで良いが、人と人との関係も入力しておきたい。VBAで頑張るのも一つの手ではあるが、そこまで手間を掛けたくもない。また、当然パワポやエクセルの図表機能で絵を描いていく方法もあるが、これだと実質紙に書いていくのと変わらないので却下。

ちなみに、エクセルのVBAでいうと、親切な人が作って無料で公開しているテンプレファイルがある↓。

www.vector.co.jp

最初はこれを使っていたが、私には難しくて使いきれなかった・・・。あと、後述するが、エクセルだとどうしても、世界的に流通しているFamily Tree関係ソフト・サービスと互換性がないのも致命的。家系図分野はまだまだ日本では未開拓ビジネスらしく、まともなサービスは日本には一つもない。一方で欧米だと、

Ancestry® | Genealogy, Family Trees & Family History Records

https://www.familysearch.org/ja/

など、有名サービス・ソフトが複数ある。エクセル(や、ゴミみたいな日本語有償ソフト類)を使って家系図を作ってしまった場合、上記のような有力かつ優秀なツールが日本でもシェアを広げてきた場合に簡単に移行できなくて困るのは目に見えている。なにせ、これからも子供が生まれて人が死んでいく限り家系図は追記がどんどん必要になる。家系図が俺の手を離れて、追記作業を俺の子孫が行っていくこともいずれあるだろう。ということで、エクセルで家系図を扱うのはあきらめた。

それで、専用ソフトを考えることにした。↓このウェブページを参考にしたが、どれも上述のように海外の有力サービスに切り替えることができない(=互換性がない)ものばかり。ため息しか出ない。

家系図ソフト・フリーソフト7本をプロが徹底比較!【2020年版】 | 家系図作成の家樹-Kaju-

ということで、将来、どのような有力サービスが日本に来るかわからないので、どれにも互換性がある、世界的なデファクトスタンダードとなっているgedcomというフォーマットをつかうことに腹を決めた。

en.wikipedia.org

 

3.データの統合

実はこの段階で、エクセルファイルにメモ程度で200人ほどの情報は一覧を手入力していた(住所録方式)ので、まずはこれをgedcomファイルに変換しなくてはならない。ネット上で転がっていたフリーのエクセルVBA変換用ツールを使用した。

Excel2GED download | SourceForge.net

割と悪戦苦闘したが、なんとか変換できたので、ここで生成したGEDCOMファイルに、残りの約200人の情報を追加していくことになった。そこで、テキストエディタを使って直接GEDCOMファイルを編集するのも一つの手段ではあるが、かなり面倒。ということで、GEDCOMファイルを編集できる海外のツールなりサービスを探したところ、上述したancestry.com や familysearch.org は日本語対応が殆どない一方、イスラエル発のサービスであるmyheritageというwebサービスならば、不完全ながら日本語に対応していることがわかったので、これを使うことにした。なにせ、最初の2週間は無料だったのが決め手。2週間の間に約450人の情報を全部入力してしまえばよろしい。

www.myheritage.jp

ちなみに、家系図作成サービスで日本語対応がないのは致命的。「読み方がわからないけど漢字だけわかる」という人名がいくらでも出てくるから。

うまいこと全部入力できたので、念の為gedcomファイルでエクスポートしてバックアップを取った。かくして、約2ヶ月をかけて、家系図作成が終了した。ふう疲れた。

 

4.感想

・戸籍謄本でこんなにたくさん先祖の情報が得られるのを知らなかったので純粋なアハ体験だった。まじでみんなやるべき。

地方自治体の戸籍謄本の管轄部署はごく一部除いてあまり仕事ができない。

家系図はそもそも随時追記が発生する性質のものなので、司法書士とかにお金を払って巻物を作るやつはただのバカ。

家系図というと父系の家督相続してきた家しか追わないという人もいると思うが、かなりもったいない。それ以外の家を含めると戸籍謄本の情報だけで500人近くの人の情報が集まったし、それぞれに波乱万丈の人生が読み取れて大変興味深かった。また、昔の人のエピソードが親戚と驚くほど弾むので、本当にやってよかった。自分の先祖で戦争で亡くなった人とか、野垂れ死にのような形で死んだ人とか、いろいろな人生があることがわかった。

・Myheritageの人物写真ツールは神(AIで、昔の人の顔写真を鮮明にしたりカラーにしたり、アニメーションとして動かしたりできる)

MyHeritageが古い家族写真をディープフェイク技術でアニメーション化 | TechCrunch Japan