日々、淡々と

毎日淡々と生きていきたい

家系図作成、gedcomファイル等々

ふと思い立って家系図を作ることにした。以下の方針で。

家督相続を追うのではなく、先祖すべてを追跡する

家系図は長らく子孫に残せるよう、なるべく紙に書くのではなくデータとして管理する

1.情報収集

とりあえず情報収集は、戸籍謄本で追える分のみ、ということにした。ネットで色々調べたり、家系図作成について書いてある本を何冊か読んだりしたところ、庶民の家系で追えるのは戸籍謄本分(江戸後期生まれの人以降のみ)がほぼ限界ということらしい。

まずは自分の本籍地(=父親の本籍地)と母親の嫁入り前の本籍地に除籍戸籍を郵送で請求する。マイナンバーでコンビニ発行とかそういうのは最新分の自分の戸籍しかできないので、全部郵送。手数料は定額小為替とかいう謎形式で送らないといけないし、自治体によって請求書書式が違い、はんこが必要な自治体、いらない自治体、取得目的を詳しく記載させる自治体、させない自治体とバラバラで、日本の行政の進んでなさはやばいなとあらためて実感。総務省の怠慢。

で、1週間ほどすると、父親と母親のそれぞれの本籍地から、各12-13通ほどの除籍戸籍謄本が届いた。ちなみに、きちんとした自治体は何も言わなくても本人の権限で取れる直径先祖の戸籍謄本を全部送ってくれるが、気が利かない自治体は「各世代の嫁入り前の家も、母系も父系も、、」と何度も念押ししないと、本当に最小限しか送ってこないので注意。このせいで、父親の本籍地には合計4回も請求書を送ることに・・・。まじどうなってるんだ兵庫県のA市役所。

で、戸籍謄本の中身を見てみると、養子だったり嫁入りだったりで他の自治体から来たという記載のある人がいるので、順次その自治体にも請求書を郵送して除籍戸籍謄本を取り寄せた。結局3都道府県4自治体に請求書を送った。

 

2.情報を統合するためのツールさがし

戸籍謄本で、ざっと先祖やら親戚やら、450人分(!)の情報が集まった。名字が合わせて10個くらい出てきて、そのうち知らなかった先祖の名字が5つ〜6つくらいあり、ちょっとテンションが上った。もちろんここには直系の尊属(先祖)だけじゃなくて、傍系(先祖の兄弟)も含む。問題は、これをどうデータに落とし込むか。ここで相当悩んだ。日本語でウェブ検索しても残念ながらまともな情報は一つもない。一つも。データ統合案はいくつかあった。

・紙に家系図を書く

・エクセルファイルにまとめる

・日本語対応の家系図作成ソフト(無償・有償)を使用する

まず最初に、紙に家系図を書くことを考えたのだが、あまりに人が多い。450人も紙にちんたら書いていられない。それに加えて、うちは離婚家系らしく、養子でも結婚も、離縁しまくっている。2回結婚してどちらも離婚している人もざらにいるし、そんなのをいちいち紙に書くのはほぼ不可能。今後も離婚したり、子供が生まれたりする親戚が増えていくだろうことは目に見えているので、どうにかして紙ではなくデータで扱いたかった。

次に仕事で使いまくっていて慣れているエクセルの活用を考えた。しかし、そもそも約450人分もエクセルに入力するのは面倒だし、相当工夫してVBAでなにかやらない限り、データとして家系図を図にすることができない。住所録のように人のリストを作るだけならエクセルで良いが、人と人との関係も入力しておきたい。VBAで頑張るのも一つの手ではあるが、そこまで手間を掛けたくもない。また、当然パワポやエクセルの図表機能で絵を描いていく方法もあるが、これだと実質紙に書いていくのと変わらないので却下。

ちなみに、エクセルのVBAでいうと、親切な人が作って無料で公開しているテンプレファイルがある↓。

www.vector.co.jp

最初はこれを使っていたが、私には難しくて使いきれなかった・・・。あと、後述するが、エクセルだとどうしても、世界的に流通しているFamily Tree関係ソフト・サービスと互換性がないのも致命的。家系図分野はまだまだ日本では未開拓ビジネスらしく、まともなサービスは日本には一つもない。一方で欧米だと、

Ancestry® | Genealogy, Family Trees & Family History Records

https://www.familysearch.org/ja/

など、有名サービス・ソフトが複数ある。エクセル(や、ゴミみたいな日本語有償ソフト類)を使って家系図を作ってしまった場合、上記のような有力かつ優秀なツールが日本でもシェアを広げてきた場合に簡単に移行できなくて困るのは目に見えている。なにせ、これからも子供が生まれて人が死んでいく限り家系図は追記がどんどん必要になる。家系図が俺の手を離れて、追記作業を俺の子孫が行っていくこともいずれあるだろう。ということで、エクセルで家系図を扱うのはあきらめた。

それで、専用ソフトを考えることにした。↓このウェブページを参考にしたが、どれも上述のように海外の有力サービスに切り替えることができない(=互換性がない)ものばかり。ため息しか出ない。

家系図ソフト・フリーソフト7本をプロが徹底比較!【2020年版】 | 家系図作成の家樹-Kaju-

ということで、将来、どのような有力サービスが日本に来るかわからないので、どれにも互換性がある、世界的なデファクトスタンダードとなっているgedcomというフォーマットをつかうことに腹を決めた。

en.wikipedia.org

 

3.データの統合

実はこの段階で、エクセルファイルにメモ程度で200人ほどの情報は一覧を手入力していた(住所録方式)ので、まずはこれをgedcomファイルに変換しなくてはならない。ネット上で転がっていたフリーのエクセルVBA変換用ツールを使用した。

Excel2GED download | SourceForge.net

割と悪戦苦闘したが、なんとか変換できたので、ここで生成したGEDCOMファイルに、残りの約200人の情報を追加していくことになった。そこで、テキストエディタを使って直接GEDCOMファイルを編集するのも一つの手段ではあるが、かなり面倒。ということで、GEDCOMファイルを編集できる海外のツールなりサービスを探したところ、上述したancestry.com や familysearch.org は日本語対応が殆どない一方、イスラエル発のサービスであるmyheritageというwebサービスならば、不完全ながら日本語に対応していることがわかったので、これを使うことにした。なにせ、最初の2週間は無料だったのが決め手。2週間の間に約450人の情報を全部入力してしまえばよろしい。

www.myheritage.jp

ちなみに、家系図作成サービスで日本語対応がないのは致命的。「読み方がわからないけど漢字だけわかる」という人名がいくらでも出てくるから。

うまいこと全部入力できたので、念の為gedcomファイルでエクスポートしてバックアップを取った。かくして、約2ヶ月をかけて、家系図作成が終了した。ふう疲れた。

 

4.感想

・戸籍謄本でこんなにたくさん先祖の情報が得られるのを知らなかったので純粋なアハ体験だった。まじでみんなやるべき。

地方自治体の戸籍謄本の管轄部署はごく一部除いてあまり仕事ができない。

家系図はそもそも随時追記が発生する性質のものなので、司法書士とかにお金を払って巻物を作るやつはただのバカ。

家系図というと父系の家督相続してきた家しか追わないという人もいると思うが、かなりもったいない。それ以外の家を含めると戸籍謄本の情報だけで500人近くの人の情報が集まったし、それぞれに波乱万丈の人生が読み取れて大変興味深かった。また、昔の人のエピソードが親戚と驚くほど弾むので、本当にやってよかった。自分の先祖で戦争で亡くなった人とか、野垂れ死にのような形で死んだ人とか、いろいろな人生があることがわかった。

・Myheritageの人物写真ツールは神(AIで、昔の人の顔写真を鮮明にしたりカラーにしたり、アニメーションとして動かしたりできる)

MyHeritageが古い家族写真をディープフェイク技術でアニメーション化 | TechCrunch Japan

 

エセ評論家とは何か

「文字、そして文章を書くということ」

 

人は文字を書く生き物である。

文章に表すことによって、思考・思索・思料、とにかく何でもいいが頭に浮かんだことが紙の上に表される。もちろん、思念・観念に顕現化するといっても、それは誰か自分以外の他者によって文字として認識され、読まれることによってのみ観念として、何らかの意味を持った概念の集合体として立ち現れるのだ。

あたかも近くで見ると意味のない点の羅列のように見えるモザイク画が、遠くから観ると急に肖像画とわかるかのように、意味のないものから意味が立ち現れてくる瞬間がそこには存在する。もちろん正確には意味の「ない」ものではない。無からは何も生まれない。文字は無ではない。そこには、誰か文字を書いた者の意志が、その線に、絵に、意味をもたせようとする強い意志が、込められているのだ。この意志が一つ一つの線の中に刻まれ、誰かに読み取られる瞬間をじっと潜んで待っているのだ。その意志は人と結びつくことによってのみ命を持つ。誰にも読み取られない文字は、ただの記号だ。否、記号ですらない。ただの存在である。ただの存在に意志はない。しかし意志は完全に死んだのではない。この世の何処かに文字を文字として認識する可能性がある人が存在する限り、文字に込められた意志の命は、一つ一つの線、そして線の交わり、そして線のカーブ、線の角のすべてに、ひっそりと、しかし決して消えることなく潜んでいるのだ。意志が完全に死ぬのは、書いた人が死んだ時ではない。文字が消された時でもない。読み取る者が存在しなくなった時、一種の知性がこの世から消えた時である。もしも人類が消えたとしても、知性が他にあれば意志は死ぬことはない。しかし人類が例え生きていたとしても、その一種同一性を持って受け継いできた知性ー文化といってもいいーがこの世から消えた時、意志は完全に死ぬのである。意志は書いた者の手を離れ、独自の命を持つ。その独自の生命はまた、自ら生きる術を知らない。その生命は、他者が存在するという事実のみによって永らえているのである。

そんなことをよくよく考えてみれば、文字を書いて文章を構成し、その文章を誰かが読むということはなんと不思議で、そして神秘的な行為ではないか。

人類はかつて言葉を持たなかった。ただ人類は群れ、その群れていることを音(聴覚)や光(視覚)で確認していた。目的と手段という概念は存在していなかったに違いない。ただ、群れて生きていたのだ。群れること、そして目と鼻、耳などを使って交感することが生きることだった。それ自体が目的であって手段であった。人類はそうやってジェスチャーや音を使って互いに交感し、やがてその交感行為は、一定の他者に伝えることを目的とする感情・感覚を帯び始めた。いつしか一部の交感行為はコミュニケーションとして成立し、目的兼手段としての現在ではなく、手段と分化された目的としての未来に向けた内容を他者に伝えるための手段としての媒介手段と化したのである。かつてはそれ自身が目的だったものが、ある意味では手段に成り下がったのである。

やがて人類はその有用性に気がついた。もしくはそれを使うことができない群れは生き残れなかったのかもしれない。ここでの因果律はさほど重要ではない。ともかく、それは言語という人類独特の複雑で神秘的な一つの世界をつくりだしたのである。

この交感としての音や身振りと並行して、土や岩などに絵や図を書くという交感も行われ、同様に発達してきた場合が会ったに違いない。その視覚的な試みと、聴覚的な試みのどちらが先に発達したのかはわからない。だがいつしか、その2つの概念は結びつき、言語という一瞬でその場限りのコミュニケーション手段を文字という記号で同じものを表すことによって時間的に伸ばすことを考えついたのだ。文字、そしてその集合としての文章に対して感じる神秘性は、この独特な2つの系の邂逅によって成立したという歴史的な経緯に要因のいくらかはあるのかもしれない。

文字を書くこと、文章に表すことによってヒトは脳に浮かんだ想念を他者に伝えるのに十分なほどに確定させ、意味を絞ることができる、ということになる。実際ヒトは、自分の頭のなかで考えていることを文章にするとき、意味を明確にするために多くの背景を捨象しているのであり・・・

 

 

 

以上の文章から言いたかったことは、難しい言葉を使って全く意味のない文章を書くということを、自分の中で確かめたかった、ということです。

こんな全くの無意味なことで生活費を稼いでいる人たちが世の中にはたくさんいると思うと、ほんと世の中って意味わかんないですよね。 

再開

長らくブログを放置しすぎていたので再開する。そもそもブログの公開自体をやめていたが、なんとなく再開することにした。個人的に、仕事が忙しかったこともあってマーチング鑑賞、マーチング大会追っかけから離れていて、こちらの活動はなかなか簡単には再開できないが、できる範囲で何かしら書いていくつもり。

過去の記事を見返すと、特に大会見学の感想記事とかでちょっと言葉がきつすぎて、若気の至りということではちょっと済まされないような表現も散見されたので、そこらへんは折を見て直していこうと思っている・・・。大学を卒業して働いてみてわかったことの一つなんだが、一般団体は本当にすごい。中高生メインの団体もあるけど、働きながら一般団体でマーチングをするということがどれほど大変なことか。自分はやっていないし、体力気力からしてどう考えても無理だ。そういう環境で必死に演奏している人たちに対してちょっと言葉遣いがひどいところがあったなと。まあそういうことです。

 

 

で、ブログをやめてから現在まで(2016年頃〜2021年4月)までのマーチング界隈での話題は、(遠目で見ていただけだが、)ざっと以下のようなところか。

そもそも笑ってこらえてで特集されたのが確か2011年頃で、既にその頃から謎のオジサンファンが付き始めて気持ち悪いなーと思っていたのだが、最近、youtubeの動画再生数が半端ないことに・・・

これとか3,000万再ェ・・・

www.youtube.com

youtubeインターネッツの世界で覇権をとったのに合わせて、マーチング界隈以外の人達にも露出が増えたのかな、という印象。気持ち悪い目でマーチングバンドを見る気持ち悪いオジサンたちが増えたことについては嫌悪感しかない。

いや、まあね、そりゃね。自分もそろそろ30代が視野に入る年齢になってきたので、気持ちはわからなくもないですよ。毎日バカみたいに仕事をして、職場以外で若い女性との関わりもない。あっても職場のお局様くらい。家に帰ってからくらいは、かわいい無垢な女の子が必死で頑張っている姿から元気をもらいたいーー。

いやいやいや。でもさー、高校生の部活をアイドル目線で見る気持ち悪いオジサンだけはありえないわ。心当たりの人がいたら、今すぐ切腹していただきたく。(ま、そんなバカはマーチングに興味あるんじゃなくてミニスカとパンチラにしか興味ないだろうから、こんなブログに辿り着くことはないか。)

  • コロナ禍でyoutubeにたくさん動画が上がった

コロナがなければ考えられないレベルの動画がたくさんyoutubeに載っている。しかも大正義日本パルスさんから・・・!つまり著作権団体に消されない動画・・・・!

 

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

www.youtube.com

www.youtube.com

平時ではちょっと考えられないくらい無料でマーチングが見られるので、これはマーチングマニア垂涎ですねえ・・・・・・・。コロナが収まったらいつ消されるかわかりませんがね!!

 

  • コロナで吹連の大会中止、M協の大会は動画審査に

まあ仕方ないわな。しかし・・・命を削ってやってた中高生にとってはきついよな。2021年度からの盛り上がりに期待。

 

 

 

以上!

 


最近のこと

もうすぐ大学で受ける最後の試験のため、帰省はせずに部屋にこもって試験対策プリントを読みふけったり、息抜きにマーチングバンドの映像見たり、家の近所で箱根駅伝をチラ見したりしてます。

 
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なんにも悪いことがなくても普段から落ち込み気味な性格だから、心の焦点が定まらないようにいろんなことをしてたいです。

 
というか、遊びたいー 笑
ふう
 

2015関東スーパーマーチング

朝6時半から並んで観てきた関東スーパーマーチング。観てる時間より並んで凍えていた時間のほうが長いという意味不明さ。ということで、相次ぐ期末試験で神経をやられ、前日の夜遅くに映画館でスターウォーズを見たせいでほぼ寝る時間もなく向かったためか、やや厳しい目線で見る時間が多くなってしまった気がする。

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(写真でかっ)

 

どうせ感想なんか書いたところでどうしようもないんだが、これ明日には全部忘れちゃってるだろうから自分用の備忘として残す。

 

小学校2つ(小坪小学、中田小学)

感想は特になし。先生方がすごくいろいろ努力して指導されてるんだろうなとは思ったが、純粋に音楽として楽しめるレベルに達しているはずもなく、残念無念また明日感しかない。あと小坪小学校はずいぶんと吹き鳴らしている一方で、中田小学校は吹きすぎずに音の質を重視していて、明確に指導方針が分かれていたのは対照的だった。今日一日を通じて思ったのは、ほんと、鳴らせばいいってもんじゃないんだよということ。特にトランペット。

 

綾北 Mercury Winds with R.J.H.S

神奈川県大会で見た時にあまりに残念だったので、潮田じゃなくて綾北が関東スーパーマーチングに出るのは少し驚いたけど、さすがあの時から数ヶ月、進化してた。火山が噴火してるみたいなやつ、マルハンとかのパチンコ屋にありそう。パチンコマーチング。そんなことを考えてたら終わってた。しかし関東1位というのはさすがに伊達じゃない。あの少人数で、陵北伝統の激しく動いて表現するマーチングを致命傷となるようなミスや音のズレとかなしで最後までやり切ったのはやはり称賛に値すると思う。それが一般的な目線で見てショーと呼べるほどのレベルに達しているとは思わないが、他を含めたマーチングバンドの枠の中で相対的に見れば確かにインパクトがあった。

 

White Galaxy

やっとここまできてまともに聞ける団体が来たという印象。しかしここ含めて同じ曲やってる団体の多かったこと多かったこと。ここも演奏はよかったけどやはりマーチングバンドとして見ると規模に欠ける感は否めなかった。

 

千葉敬愛

千葉県大会で見て以来の千葉敬愛高校。千葉県大会で見た時はこんなにひどい団体が関東で上位なんてびっくら昆布という感じだったが。そのまさか。

高校中編成に共通のことだが、ほんと、吹き鳴らせばいいっていうもんじゃないと思うのだが。錆びた水道栓を絞る音のトランペットアホみたいにリムショット連発してブラスの響きの鑑賞を中断するスネア際限なく鳴らし続ける大太鼓(ピット)とシンバル。ブラスの人数が少ないのをごまかすためにピットで水増しするのはM協のバンドでどこも共通だしある程度は仕方ないと思うが、限度があるで限度が。ゲッソリしたわ。

あと陵北と千葉敬愛、広く取ると小道具を多用する鎌倉女子とか京華学園とか埼玉栄みたいな、いわゆる「三文芝居マーチング」(便宜上勝手に名付けた)は正直なところ個人的な好みではない。まあ個人的好みはどうでもいいとしても、どうしても音楽で勝負してない感が見えてしまう。結局マーチングバンドって、原点は音楽なんだから、まずそこだろう!というツッコミを感じる機会が多かった。

あと、Yokohama Inspiresとか今回のスーパーマーチングには出てなかったYokohama Robins とか、千葉敬愛、陵北、埼玉栄なんかはサイードオリエンタリズム的なステレオタイプ思考が目に余るところも若干あった。マーチングなんてどうせ日本ではマイナーもマイナー、関係者と保護者と出演者のじいちゃんばあちゃん以外誰も見に来てないから何の問題も起こってないけど、もしこれがもっとメジャーな競技だったらマイノリティやエスニシティとか多文化主義とかそういう問題に関して抗議を受けても仕方ないと思われる表現や衣装とかが少しあったように思う。DCIを頂点とするザ・アメリカ的な価値観と見た目をそのまんま何も考えずに輸入して、何も考えずに音量、音量、音量!!の方針だけで吹いてる結果としての惨状か。この問題も高校や一般でグランプリレベルの団体ではさすがにあまりないが、中途半端に上位で全国大会に出ているくらいのレベルの団体にありがちなように思う。要するにわかりやすい表現をしようとしてやり過ぎてるんだよな。

 

鎌倉女子

ここも神奈川県大会以来。棺桶マーチング。3年生よ、これでよかったのか。人生最後のマーチングになる人もいたろうに、棺桶マーチングで本当によかったのか。選曲も表現も平々凡々、演奏技術も特筆すべき点なし。高校生は人数でごまかす以外にまともな解決策はなさそう。肺活量や演奏技術を考慮すると。

 

関東学院

選曲がキャッチーというか、少なくともほとんどの人が「聞いたことある曲」で構成されていたのは非常によかった。マーチング未経験者である大学の友人と二人で見に来ていたので、その点関東学院はまともに「ショー」になっていたのでは。「わかる人にはわかる」だと内輪受けしかないもんな。申し訳程度しかない木管もフル活用されていて、サックスのソロも2回あったし(ソロ自体は小学生レベル)、いろいろ工夫や試行錯誤があっての今の形態なんだろうな、と思わせるものがあってよかった。

 

Yokohama Inspires

インドがテーマということだったが、衣装とダンス以外でインドを感じられる点はあまりなく、選曲もほとんど関係ない曲だったような。それにしても人数が多くて金管の演奏もそれなりにうまいのでまともに見られる。

 

下野庭小学校

印象なし。ほんとため息が出る。

 

日本橋中学

歩き方、マークタイムをしっかり練習してる印象は、いつも通り。日本橋の今年のマーチングを見るのは初めてで、5月の銀座柳まつりでパレードを見て以来。拍子の取りにくい曲で左右の足が逆になっている人もおらず、少人数のおかげで先生の指導が行き届いているような印象。演奏も、他の小編成団体にありがちな音量がデカければそれでいいという吹き方ではなくて、傷を減らす方針か。基礎を固めて、あまり発展的なことはやらずに減点のない演奏演技を目指しているような。最近の上甲子園みたいな。中学生だし、それが妥当だと思う。みんながみんな潮田や大曲みたいなレベルで吹けるわけじゃない。

 

京華学園

ここは初見。いや化粧濃いな、宝塚かよ。演奏もガッカリ、表現も小道具、小道具。他の団体にも共通のことながら、化粧、髪型、衣装、小道具に金と時間をそんなにかけることができるんだったら、その資源を活かしてまず音楽の技術と表現力を磨いたらいいのに。順番を勘違いしているところのマーチングはひどい。大人数になるとそれでもひとりひとりの音なんて全然聞こえないからごまかされてしまってなんとなく聞けるレベルになってしまうけれど、小編成・中編成でまともに練習してない団体の演奏は聞くに堪えない。

 

埼玉栄

今年のグランプリ団体。さすが。演奏を磨いて、そこから表現を工夫していく、という当然の流れを踏んで練習してきたのが伝わってきた。にしても上手な子が多かったんだろうね、今年は。演奏者もガードも。コンテとかが良くてグランプリを取れたというよりは、偶然レベルの高い生徒が集まったから取れたグランプリという印象。来年以降が正念場か。

www.youtube.com

 

湘南台

ドヴォルザーーーーーーク!千葉県大会神奈川県大会以来3回目。全国大会での演奏はUstreamで見てたのでそれ入れると4回。今年グランプリを取ると思ってたんだがな。調整の失敗だったかな。今回の演奏に関しては、大編成団体はやっぱりそれなりに芸術としての鑑賞に耐えるなと改めて実感。それ以上でもそれ以下でもない。

 

The Yokohama Scouts

ロシアのウンタラカンタラだっけ。よく覚えていない。印象も残らず。

 

創価ルネサンスバンガード

今回の出場団体を圧巻度で区別すると、

創価>越えられない壁>一般大編成>高校大編成>一般小編成>その他全部(小中高ぜんぶ同レベル)

やっぱり宗教はかけてる金が違う。チューバの音が違ったな。ゲップの音みたいな爆音出してた他の高校レベルとは音の質が違って澄んでいて、やっぱ楽器には金かけるもんだなと。公明党も安倍政権の与党で信者がアホみたいに勧誘しまくってウジャウジャ票入れてるから盤石だし、もう金が儲かって仕方ないんだろうな。俺にくれ。

 

総括

3点感じた。

<音がデカければそれでいい、というわけじゃない>

金管は吹き鳴らしていても音が汚すぎるとそれだけで萎えるし、バランスを欠いたパーカッションの音も全てをぶち壊しにしていた

<編成に哲学なし>

金管だけでいくのか、それもG管なのかB管なのかとか、いろいろあるだろうけど、それを、「何を、どう表現したいのか」ということを考えて演繹的にバンドに活かしている団体はほぼ皆無か。トランペットの数をやたら増やすとか、申し訳程度に木管を入れるとか、視覚的な効果狙いと思われる和太鼓とか、そういう工夫が見られた程度。DCIありきで、それに近づきたい(レベル的に絶対に不可能なのに)…というのはプラトンイデア論に近いものを感じるけど、その理想に、団体独特の制約とか日本独特の事情を重ね合わせて、自分たちのオリジナルを表現してやろう!という意気込みを感じる団体はなかった。どうせみんな暇つぶし程度にやってるんだろうなという感じ。だったらやめちゃえばいいのに。

オリエンタリズム

これは上述。まともな社会感覚を失ってはいけない。

 

びよーんびよーんびよーん

ああ、最近ヒマや…

暇というほど暇でもなくて卒業できるかがかかっている試験がこれから始まるから用事を入れるわけにもいかないし、勉強もさほど手に付かないしっていうアレ。

試験が終わったら旅行に行こうと思うんだけど、国内か国外か迷っている。

国内だったら適当に田舎をめぐりたいくらいの願望しかないし、海外なら物価が安くて日本からお金をかけずに渡航できるところ、という条件がついてしまう。

 

まあなんでもいいんだけど、たまにすごーくふざけて適当なことを言ってダラダラしたい時があるんだけれども、それを一緒にできる友達はみんな卒業しているか留学しているかで退屈。びよーんびよーんびよーん。

あーあーあー

 

びよーん

2015 第28回全日本マーチングコンテスト行ったでぇ

幸運にして中学も高校もS席で見られたので、存分に見られた。一応印象に残っているところだけ備忘。 嫌な思いをした人がいれば一報いただければ光速で消します。

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 <中学の部>

板橋区立赤川第三中【

人数多いからなんとか銀にとどまったけど、これであと10人少なかったら銀も厳しかったのでは。朝一は不利とは言え、それも織り込み済みでの審査なわけだし。でもとにかく朝寒い中での一発目、お疲れさまでした。 

徳島市加茂名中【銅】

遠軽町遠軽中【銅】

仙台市立広瀬中【銅】

3つまとめてがっかりだった。それ以外に特に印象に残らず。この辺で東京からはるばる関西に戻って中学の部を見に来たことを後悔し始める。おっさん気合入れて前日入りしたんやで!梅田のネカフェで一睡もできんかったんやで!!

・神戸市立塩屋中【

音もしっかり揃ってたし、歩く姿も前4つとは比べられないくらい安定してて、結果ももちろん文句なし。前4校がひどすぎたのはラッキーだったか。さすが我が関西代表。足で空気に蹴りを入れる所が個人的にツボでかっこよかった。また見たい。正直演奏が終わった段階で会場の誰もが金賞を確信したと思うので波乱でも何でもなく、ただただ順当。順番がラッキーだったというよりは、それを引き寄せるだけの練習の成果ではなかったかと。 ↓コンテと曲はこれ参照、左足を蹴り上げるところがええねんな。個人的にはそこで金賞を確信した。

www.youtube.com

北九州市立緑丘中【

無難にまとまってた感じ…だっけな。やや記憶が曖昧。塩屋中学でおおっとなった分次の団体の集中力が切れていた感が否めない。おっさんもう歳やわ。

もしDVDが手に入れば改めて見たい。

・西宮市立上甲子園中【

やっぱ自分が大会に出てた時から知ってる団体になると見入ってしまうな。演奏前のドラムメジャーのクルクルクルッでもう決まってた。カレッジスタイルの伝統校らしい構成で、独特の雰囲気をまとってて素晴らしかったっす。正直もっと吹き鳴らしてほしい、消化不良や〜、というところはあったけど、それをやって音が汚くなってしまって全国に行けないという経験も恐らく顧問の先生にあっての、あえてのあの構成なんだろうと勝手に推測している。毎年恒例のCan't help falling in loveから毎年恒例のスパニッシュフィーバーまで、コンテが他の中学とはレベルが違った印象。部員はまじであのコンテ作った人に感謝した方がええんちゃうか。

東広島市立黒瀬中【

黒瀬中は毎年勝手に金管がうまい印象を持ってるんだけど、まさにその通りだった。高校ですらトランペットは揃えて音を外さずに吹くのが難しいのに、ここはトランペットだけじゃなくてブラス全体でまとまってきっちり鳴らしててええなあ(しみじみ)という感じだった。人数の少なささえなければ…!しかしブラスの響きを聞いて、全国に出てきたのは決して偶然ではないとは強く思った。来年に期待!また全国出てきてや!!頼むで!

宇治市立宇治中【

ここも文句なしだったは。まず入ってきた時に熊本工業みたいな帽子とジャケット着てるだけで俄然期待が高まるよな、うん。完全に個人的な好みやけど。他の金賞校と違って音もでかくて、いわゆるマーチングらしいマーチングが見られたなと。マーチング協会の方はドヤ顔する場面をどこかに絶対に入れるけど、吹奏楽連盟は音重視でなかなか中学でしっかり吹き切る学校がなくて残念だなと思っていたので、マジで気持ちよかった。少なくとも今回の全国大会で宇治中より前にしっかり吹き切っていた学校は一つもなかったし、音がでかくても音を外さないしピッチも許容範囲内だったから、まあそりゃ金ですわな。このまま全国に出続けて押しも押されぬ伝統校になってほしいと思うくらい、曲の選択もコンテもセンスに溢れてた。売り譜っぽいが。

(↓曲・コンテは以下の京都府大会参照)

www.youtube.com

南砺市立福野中【銅】

印象がいまいちのこってない。

久喜市立栗橋東中【銅】

構成は良かったし、音もしっかり出ててなんで銅賞なのかよくわからなかった。金はダメでもせめて銀だろうと思ってたが。最初からずっと後ろ向いたまま盛り上げていく感じは個人的にも好きだったなー。もしかしたら学校を間違えてるかもしれん。

 ・野田市立南部中【

うまかったけど、あそこまで小道具と衣装使ってやるならマーチング協会行けばいいのになっていう。と思っていたら演奏が終わってたので特に印象なし。

松山市立津田中【銅】

270°のターンとか、曲目とか、カンパニーフロントの前の波型の動きとか、いろんな学校の演奏から適当に要素をかき集めてきたような印象だった。 もうちょっとオリジナリティのある演奏が見たかったなと。

北九州市立木屋瀬中【

当日の朝に偶然黄色いシャツを着たこの学校の保護者の方と立ち話をしていたので、じーっと見てた。上手にまとまってたけど、ややパンチに欠ける構成だったから金はどうだろうなーと思ってたら金賞だった。おめでとうおめでとう!!マーチング協会の大会から吹奏楽連盟の大会に切り替えて初めて全国に出たのが2011年で、それ以降2012年は出場できず、2013年には銀、2014年は銅、そして今年とうとう金賞。本当におめでとう。しかしこれから全国で金を取りつづけるには、もう少し、何かしら学校としての十八番であったり、特徴的な動きなりがあるとええんちゃうやろうかとも。それが同じ九州で人数が全然少ない小浜中との差なのかなっていうような気がしなくもない。…あかん、また調子に乗ったいかんいかん。 

・足立区立第十四中【

ここ金賞は少し違和感。明らかに他の銀賞校と同レベルかと思ったが。しっかり吹こうとする意思は伺えたけど、せめてみんなで揃えて吹かないと。もしかしたら俺の感覚がおかしいのかもしれないが。

雲仙市立小浜中【

去年と構成は似てたね。去年のような大きなミスもなく、まあ金賞取りそうな雰囲気で金賞を取っていった印象。しかしあの人数で10年ずっと金賞取ってるんだから指導者の人が相当の人格者なんだろうなーと勝手に想像しながら見てた。「音楽を楽しみながらすること」と、「上手な演奏をすること」って、厳しくて長時間の練習をするかしないかという点で前者と後者のどちらかに分かれてしまうもののようだけど、小浜中だけは毎年、楽しみながらやってる感がぷんぷんしてて見ててこっちまで楽しくなるは。この両立が高校レベルになると淀工みたいな雰囲気になるのだろうか。他の学校も要素を取り入れてるのをちょこちょこ見るし、もう既に別の次元ですな。

「別次元」と言っても技術的には思っていたほどの差は銀賞校との間になかったような気がしたけれども(以前2013年に見た時は他校とはレベルが隔絶してたように感じたんだが…どうなんだろうか)、「楽しんで吹く」雰囲気を出すのは他の中学だと並大抵の努力では絶対に無理だと思うので、その意味での別次元。(↓これ、多分去年のマーチングだけど参考までに)

www.youtube.com

高崎市立塚沢中【銅】

印象特にありません。

加古川市平岡中【

当たらないでくれ当たらないでくれと思っていた予想が無事当たって今年も銀賞。音量は十分。構成も楽しいし、あとは細かいフレーズをきちんと練習してピッチをはずさなければ確実に金が取れるのに、なぜそこを練習しない!というアレ。関西大会から2ヶ月を有意義に過ごしたかどうかの差が関西代表5校の中で如実に出てたような印象。特にsky highの、「だーん、だかだかだ!」の「だかだかだ!」部分を吹いてたトランペット&トロンボーン、明らかにそこがポイントであろう部分をあえて吹けないのを晒してしまったらそりゃ金賞は取れないよ。熱烈に応援してただけに残念。↓コンテと曲は以下参照

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佐久市立浅間中【銅】

アルセナール!アルセナールを吹いてる学校できちんとできてたらそれだけで好印象っていうくらい、滝二がアルセナールをやめてからショボイ演奏が定番になってしまったこの曲。浅間中のアルセナールはどちらかというと残念な印象だったが、工夫は感じられた…ような…眠すぎてちょっと覚えてない。

大阪市立菫中【

最近吹奏楽連盟のマーチングで、精華女子のパクリなのか、演奏者とかドラムメジャーがバレエを踊るところをよく見るんだけど、あれマジでやめてほしいなって思っていた。ショーとしても要らないし加点要素にもならないだろうからやめてほしい。踊るならせめてちゃんとバレエ踊れる子を出せよと。…とか思ってたところで菫中。踊ってたね。

でもここの踊りはバックがバレエ音楽だったし、踊り自体もスムーズで、予想を裏切ってくれたのでなんとなく好印象。どうせ踊るならこれくらい工夫がなきゃな。ただ、いくら金管に自信がないからといってあそこまで露骨に木管ばっかの演奏をするのも思い切ったもんだなと。耳に手を当てて澄まさないと音がなってないんじゃないかと思う時間あったで。あとフルートの子、獅子奮迅の活躍に心から恐れいった。金管(特に高音・中低音)がせめて楽譜通り吹けてれば違った色の賞だったのにね。まあそんな簡単なもんでもないんだろう。きっと。

松戸市立和名ケ谷中【

広島市立安佐中【

名古屋市立植田中【】(↓コンテと曲は以下参照)

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習志野市立第二中【

佐久市立臼田中【銅】(↓コンテと曲は以下参照)

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この辺は、本当にもったいないんだけど半分寝てたような感じで、よく覚えていない。というのも前日梅田のネカフェ泊で、周りのいびきがうるさくて寝られなかったんだよ…。1週間前にフラれて落ち込んでたのもあるが…。いやむしろそっちか…。折角の機会を無駄にしてしまったよ、神様許して。

 

あと中学の部は観客のマナーが、高校に比べると明らかに悪い。塩屋中学の保護者と思われる人たちがちっちゃな子を連れて来てて、うるさくても全然注意もしないからマジで切れそうになった。本気で死んでほしかったな(ニッコリ)。さすがに途中で前の席の男性に一回注意されてたけど。にしても注意されるまで気づかないとかどんな神経してんねん。

中学の部は全国とはいえ内輪感あるのは仕方ないにしても、一応音楽を聞きに来てるんだから音は出すなよ。未就学児はできるだけ連れてくるなよ。

未就学児連れて来てる人でも、しつけがきちんとできていておとなしくしている子もたくさん見かけたから、一層自分の地元関西の中学の保護者の情けない姿を見て幻滅した。塩屋は金賞以外あり得ない文句なしの構成・演技だったけどあの保護者の存在だけでマイナス80点&今後永久出場停止処分くらいしてもいいんじゃないかと思うくらいにはうるさかった。いやマジで。

 

<高校の部>

・ 玉名女子【

毎年恒例の構成ながら圧巻の一言。既に横綱級。玉名、精華、淀工は他の金賞校と比べても前半の学校の中では頭一つ抜けてる印象だった。めちゃくちゃうまかったという以外に特に書くことないな…。そういや今年は「ムーンライト・セレナーデ」のクラリネットソロを簡略化してたのは、去年以前にソロ吹いてたあのすっげえ上手な子が卒業したから?なんですかね?

・出雲商業【銅】

こちらも毎年恒例のカルメン!演奏技術からすると玉名に遥か及ばず、木曽川と同レベル、市立柏には及ばずという印象で、銀賞かと思ったら他のレベルがインフレしすぎて銅賞だったね、残念残念。

木曽川

特に印象なし

・市立柏【

 2曲目はよかった。カンパニーフロントでこの日初めての鳥肌を経験。ただ、サーカス・ビーは金管の手が追いついていなかったように思ったのでまあ銀賞やろなと思ってたら金だったは。やっぱ俺の耳カスだわ。ほんと。

・熊本工業【

硬派。男前。かっこいい。惚れた。ステップ踏むところで全員が「オゥッ!!」と掛け声を決めたところは会場が「おおーっ」てなってた。トランペットのソリもバッチリ決まってたし、恒例の金賞。

↓この0:15辺りのところの掛け声ね。惚れた。

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 ・滝川第二

ボーダーライン上だったと思うんだけど…悲しかった。なぜ金じゃないのか…。順番的には史上最高にツイてなかったと思うが、しかし。個人的には柏より滝二だと思ったが、滝川第二は私情が入りすぎて熱烈に応援してしまうので冷静に聞いてなくてわからん。「アルセナール」→「マーキュリーマーチ」と伝統的に取り組んできたマーチをやめて、今年は「シェエラザード」と「サンダーバード」。かなり攻めた選曲で勝ち取った全国だっただけに…金賞であってほしかったが…。

↓この動画の4:27〜10:25辺りが今回の全国で演奏した部分。このレベルで演奏しても金賞取れないんやで、M協の皆さん。

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・精華女子【

顧問の先生が変わったらしいという話は聞いてたけど、圧巻だった。もう最初のファンファーレが終わった時点ですでに「勝負あった」感しかなかった。それだけです。(↓本番の曲は2:00あたり〜)

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高岡商業【銅】

期待していた割には…という感じ。毎年のことながら細かいフレーズを多用したイマイチつかみどころのない構成はともかくとして、前半の有名校ばっかの中に放り込まれたところで命運尽きてましたな。

・淀工【

関西大会以来の淀工。今年の全国で手拍子があったのは淀工、京都橘(ほんの少し)、名電だけだった。淀工も圧巻。鉄板。今年は六甲おろしじゃなかったけど、3曲目のマーチもけっこう好きです!かっこよかったです!

・土佐女子【銅】

演奏順もツイてないとは言え、どの順でやってもかなりきつかったと思われる。というくらい今回は本当にレベルがインフレしてた。ただ一つだけ。ドラムメジャーのミスがなくても結果は一緒だっただろうと思う。問題になるのは全体の音であって、たった一人のミスではないはず。それを他の全員でカバーできる演奏じゃないと。あと個人的に服装はここが一番好きだった。やっぱ田舎出身だとああいうダサい体操服みたいなのが馴染みがあっていいんだよな。

・京都橘【

2009年以来、6年ぶりの金賞。14回目の全国大会出場の古豪にしてミニ・スカートのおっさん殺し。関西の時に音がぶれぶれだったから今年の全国行きは無理だろうなーと思っていたのを覆して波乱の全国代表だったから、正直全国大会で金賞はキツいと思ってたんだけど、見事に金だった。ただ全国では玉名とか精華ほどの演奏で聞かせる技術はないものの、それに代わる気迫はあったようには感じた。全員でステップするところはどうしても音がブレるからそのすぐ後に音がぶれない箇所を設けてリカバリーするとか、本当に細かいところまでこだわった構成だったし、何より一番最後の「ばーん!!」という音を聞いた時にやや鳥肌が立つくらい、全体を通してスムーズに盛り上げていく流れもあったし。何度も大会に行ってるとなんとなくわかるのだが、不思議なもので技術が足りなくても演奏者の気合いとか会場の空気で全体が感動に包まれることがあって、今回の京都橘はそれで金賞を取った感じだった。とにかく、おめでとう。全国での金賞は2008年、2009年に次ぐ3回目。いや、特に何も思ってなかった団体だったんだけど今回の演奏演技は本当に気持ちがこもってて、それが熱しすぎず、はたまた技術に徹しすぎず、いい形で出てたような。あ、あとソロうまかった。おめでとうございます。

 ・遠軽高校【銅】

最初の細かいフレーズをいきなり出してきた時は「おっ!」と思ったが、その後が続かず。恐らく今大会出場団体の中で音・動きともに一番レベルが低かった団体と思う。関西支部とか九州支部大会でも銅賞レベル。最初から金賞取るつもりがないんだったら全国なんて目指さなきゃいいのにと思ってしまうほど、歩き方も練習してない人たちのそれで、音にも気持ちが感じられず。もしオールC評価でなかったら驚く。

 ・専大北上【銅】

特に印象なし。印象に残る曲なり動きなりを一瞬だけでもしてくれたら記憶には残ったと思うんだが…。リバーダンスをする学校は流行りを2周遅れで追っているのか、それともあえての選曲なのか知らないけど、相当工夫しないと「あーはいはいまたですかー」ってなっちゃうよね。うん。

 ・習志野

出てきた時の衣装で、あ、ケルト音楽やるのかなーと思ったら、近からず遠からずだった。習志野は2012年にチョケすぎて銀賞だった辺りから本気出してきてる感ヤバい。2013年のベン・ハー、2014年のアメリカ特集に続いて今年はイギリスか。単純にかっこよかった。選曲が良くて、同じ千葉でも柏と違ってガーン!と鳴る音というよりは澄んだサウンドの丁寧な演奏で、良かった。

弘前実業【銅】

最後の民謡、沖縄の民謡だからseaなのか?

市立船橋

魔編曲、飽き性の僕は好きだったんだけど、なんで銀だったかね。やっぱ好みが分かれたかね。途中の風の舞は2004年を思い出してウルっときた。淀工が「笑ってこらえて」で特集されてた年やな。はあ。

東農大二

これまでのイメージで正直あまり演奏技術は上手じゃないと思ってたから、実際出てきて迫力ある演奏をされて本当にびっくりした。「うめー!」って独り言を呟いてしまうくらいには良かった。

 ・安城学園

毎年恒例の選曲。無難、という一言でまとめるわけにはいかないくらいたくさん練習してきたんだなというのが伝わってくる丁寧な演奏。東海支部と中国支部はレベルが上がってきてるから全国に出られるのも当然というわけではなくなってきているだろうけど、是非また来年も聞きたい。東邦も好きだけど、ここも聞きたい。来年も。

この最後の本番に向けて本当に猛練習してきたんだなーと強く感慨を受けた。一つ一つの音から丁寧に、丁寧にやろうという意思と、それを支えるこれまでの練習量が伝わってくるような演奏だった。頭が弱い大学生で、かつ今少々酔っ払ってるから語彙が貧困でこれ以上どう表現したらいいのかわからないけど、演奏していた部員全員が、この辛い練習を乗り越えた分これからの人生でいいことがたくさんあったらいいなあ…と素直に思える演奏でした。以上。

 ・高知学芸【銅】

印象特に無し。

 ・愛工大名電

ここは金だと思ったが…。二曲目のインクレディブルが神だった。しかし審査員の好みが分かれそうではあったが。2005年以来のインクレディブルだったが、ちょいやり過ぎたかね。全国で観客の手拍子があそこまであるのは淀工以外では滅多にないからそれもすごいなと思った。うーむ。非常に残念。

↓今年の演奏

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駒大苫小牧【銅】

・八王子【

佐賀学園

・伊奈学園【

・出雲北陵【

この辺は例によって眠すぎた。ネカフェのいびきかいてたおっさんを恨む。いや当日始発で大阪に来ればよかったのにそれをしなかった自分を恨む。

天を怨みず人を尤めず。

 

<全体>

大阪府吹奏楽連盟の運営は特に不備もなく、快適だった。

あと、やっぱり中学→高校の順番でするのがいいね。関西大会みたいに高校見てから中学を見るとレベルが下がってしまうので、どうしてもテンションが上がらない。

 

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