日々、淡々と

毎日淡々と生きていきたい

特徴あるマーチングバンド その1

もう試験の自己採点結果が悲観的にならざるを得ない点数だったからふて寝するかマーチングの動画を見るかスマホで糞ゲーするかくらいしかやることがない。他にあったら教えてほしい。

しかも窓を開けていると遠くの遊園地からキャーキャー楽しそうに遊んでいる声が聞こえてきて更に卑屈な気持ちになる。よく見たら窓の外の網戸も外れてるし。ベランダに置いてる盆栽の苔カピカピだし。今日ゴミ出すの忘れたし。

 

各団体のマーチングを見ているとそれぞれに特徴があって楽しい。マーチングの世界ってパクリが当たり前みたいな貧相な側面がある分、オリジナリティがある学校は見てるだけで楽しい。たとえば吹奏楽連盟の方で言えば、愛工大名電とか京都橘のような。

 

愛工大名電高校


第18回全日本マーチングコンテスト(愛知工業大学名電高校) - YouTube

 愛工大名電の、一曲目はきちんとマーチをやって2曲めで弾ける感じは個人的にとても好きだ。(2013年のはそうじゃなくて最初から最後までかっちりした感じだったけど)

年度によっては最初の方の演奏が少し乱れているというか、上手いんだけど全国で金はきついかな・・という感じのときもあるんだけど、後半で観客の心をがっちり掴んで盛大な拍手がある分、得点の上でも有利があるんだろうなと思わせるだけの演技構成。後半のほうが動きも多くて大変なはずなのに尻上がりにどんどん調子が上がっていくのかミスも少ないし。

吹奏楽連盟のマーチングの審査員って、明らかにこういう構成(基本マジメでちょっとお遊びを入れて観客が受けるような演技)が好きなんだと思う。2013年の熊本工業が精華を抜いて満点の金賞だったのも(ソースは噂)、最後の「END」で観客が沸いたのを抜きにしては考えられないんじゃないかなって。ちなみに上のyoutube動画の時の愛工大名電(第18回全日本マーチングコンテスト)は92点で1位(俺の計算が間違ってなければ)。同率2位だった西原と精華がそれぞれ86点だから、だいぶ差をつけての全国1位ということになる。いやはや。

吹奏楽連盟のマーチングでも、こういう魅力的な演技がもっと増えるといいなと切実に思う。みんなが精華をめざしたところであのレベルに達するのは難しいわけで、二番煎じをやるくらいなら別の、もっと独自の角度から攻めるのもいいんじゃないかなと。

でもこういう、下手したら陳腐にもなりかねないショー的な要素を入れるのは、構成を考える方も大変なんだろうな・・・多分名電は吹奏楽でもマーチングでも伝統があって、かつ全国大会に出られる可能性も高い(少なくとも支部で金はとれる)団体だからこそ自信を持ってこういう演技もできるんだろうけど、そうでない団体はなかなかそうはいかないかもしれない。構成を作る人が恥ずかしくなってしまったり、演技するプレイヤーの側が恥ずかしがったりと、いろいろと腰が引けてしまう要素はあるだろうけど、でも思い切ってやってほしい。

こういう演技がもっと増えてくれると見てる俺の方もうたた寝せずに済む...

余談。昔から不思議なんだが、こんなにもマーチングが好きなのに20団体も見ているとどうしても途中で眠くなってしまう。これはもはや個人の問題ではなく、人間ないし生物に固有の問題なんだとむりやり納得している。つまり、この場面では睡眠欲という本質が実存に先立っている、言い換えればマーチングを見る意義とは別にアプリオリに眠気を誘引する契機が定まっているんだと…

 

 ②京都橘高校


京都橘高校 08-Sep-2013 Kyoto Tachibana HS sing!sing ...

京都橘は笑ってこらえて以降全国区の人気だそうで・・・。俺が昔見た時はちょうど近時ほど全国に行っておらず、毎年関西落ちしてた谷間?の時期だったので、第1回のマーチングフェスティバル(1988年・吹連)から出ている筋金入りの伝統校だとは知らなかった。俺が10年近く前に見て知っている京都橘は、関西支部で落ちるくらいの、全然実力は大したことないけどミニ・スカートで男子の視線を集めるようなイロモノバンドだったんだけどなー(あくまで俺の偏見かもしれない、というか多分そう)。本当に今の人気が信じられないくらい、昔は大した存在感じゃなかった。

この前中国の訳の分からない動画サイトで「笑ってこらえて」を観て驚いた。近年になってまた全国に出るようになって何回か金賞もとっているらしい。淀工・滝二・早稲田摂陵(かつての向陽台、阪急商業学園)・大阪桐蔭(これは最近だけど)なんかがバンバン全国に出る関西支部から全国に出るだけでもすごい。しかも、俺が昔見て知っているような平凡な演技とは打って変わって、激しいステップを入れた随分と激しい演技になっていた。ちょっとカレッジスタイルっぽい感じ。早稲田摂陵顔負け、いやインパクトでは彼女たちを上回ってるんじゃないかというような。あれだけ動いているのに割りときちんと吹けていて、こりゃまさに膨大な練習量のなせる技だなと思って圧倒されてしまった。なんだか演奏を見てるだけで練習量が想像できて空恐ろしい。ローズ・パレードにも出てたみたいだけど、日本だけじゃなくて世界で注目されるようなバンドとしてこれから頑張ってほしい。

吹奏楽連盟の方針でカラーガードもピットもなくなり、服装も華美でないものが求められるような無言の圧力がかかるようになった最近の大会の傾向には必ずしも合致してないのかもしれないけど、別に大会のためにバンドが存在しているわけではないだろうし、是非この路線を極めて世界一のバンドになってほしい。

バンドの個性という実存は大会という本質に先立つ…のかな。

余談。そういえばこの前、2009年に京都橘が全国で金賞をとった時の映像も見た。やっぱり、ミニ・スカートは、いい。(断言)

 

<2015年11月26日追記> 

前々から思ってたんだけど、マーチングが好きとか吹奏楽を愛してるとかじゃなくて、なんだかAKBを見るような視線で京都橘の吹奏楽部を見てる中年のおっさん達、本当にキモいと思うよ。一般の女子高生に発情してるとかありえないっすわ。個人的には生まれたのを後悔してほしいと思うくらい軽蔑してるよ(ニッコリ)。つまり死んでくれってことですよ(ニッコリ)。僕のためにこれを見た日のうちに自殺してね(ニッコリ)。

暇すぎてアクセス見てたら京都橘関連のキーワードで来てる人も多かったんで、それだけ書きたかった。はーすっきり。

 

 

はい。

それにしても、プロ・アマ問わず各団体はもっと映像とか写真とか文章とか、なんでもいいからマーチング・吹奏楽の一次資料をもっと公開してほしい・・・。

 

↓第2はこっち

特徴のあるマーチング その2 - 日々、淡々と